あたりまえであります。
クリスマスの日に突然舞い込んできた「白羽ゆり退団」の報は、私にとってまさに不意打ちでした。
12/23の星組さん集合日にはある程度覚悟をしていどんでいましたが(内容は覚悟を遙かに超えるものだったとはいえ)、まさか年も押し詰まったこの時期に主演娘役さんの退団発表があるとは思いもせず。
ファンになった頃からよくお邪魔していたサイト様がありました。
本当にいろいろ楽しませていただきましたが、そこで教えていただいたことの一つに、「娘役は、蝶よ花よとかわいがれ」というのがありました。
出来るだけ実践してきたつもりですが、私にとって「蝶よ花よ」の言葉が何よりしっくりきていたのは、となみちゃんだったような気がします。
「傷つくことを怖れない強さ」
となみちゃんの演じてきたヒロインを見て、よく思いました。
その痛みがどれだけ自分の身を苛むか知らないこその強さでもあるんだけれど、更に、痛みに貫かれ取り乱し慟哭した後で、すべてを受け入れる強さ。
その強さゆえに、オクラホマから出てきた田舎娘であっても、サーカスのブランコ乗りであっても、どこかしら高貴のにおいを感じていました。
・・・ああ、でも彼女の初ヒロインは、みずのえ様でありましたか。
みずのえ様ほど救いのない宝塚のヒロイン像を私は知りませんが、すべてを拒絶して暗黒の中死んでいった彼女も、なぜかとなみちゃんは似合っていましたね。
前々から思っていたまあどうでもいいことですが、ヨーロッパ文学においては、女性は人妻になって初めてヒロインたる資格が出来るといっていいほどだなと。
ヘレネ、アンドロマック、グネヴィア、イゾルデ、フランチェスカ、ベアトリーチェ・・・。「アンナ・カレーニナ」のアンナも「赤と黒」のルイーズももちろんそう。
アントワネット、エリザベートと高貴な人妻役をやってきた(パトリシアも凄く好きでした)となみちゃんですが、「フェードル」みたいなお約束の悲恋とかも見てみたいな、と思っていました。
(ちなみにあすかちゃんで観たいと思ったのは「谷間の百合」のアンリエット)
舞台は黄昏の大帝国。
内乱が続く中、血で血を洗う抗争を経てようやく皇帝の座についた男はその地位を固めるために古くからの妻を離縁して、元皇帝の年若い娘を皇妃とする。
皇妃の父である元皇帝を死に追いやったのは自分であったことなど忘れたかのように。
古くからの妻と皇帝の座についた男のあいだには男子があり、その若者はとうに成年に達しこの抗争のあいだには右腕として活躍していた。
数年後、皇妃は男子を出産
そこに辺境の蛮族を平らげた義理の息子が凱旋してくる。
宮殿の奥庭で偶然出会った二人は、初めて纏っていた身分や先入観から離れてお互いを見る。
反逆を起こし、父殺し、夫殺しをなさねば成就しない絶望的な恋の始まりであった・・・。
折しも皇帝の専制に反発する勢力は、今までの功績とは裏腹に皇妃との息子を跡継ぎにするために微妙な立場に置かれるようになった若者に接近する・・・。
(モデルはローマ帝国のコンスタンティヌスと皇妃ファウスタ、息子クリスプス)(正塚方式で敢えて国名は出さず、または銀河帝国でも可)
・・・配役はもちろんミズさん、となみちゃんで、皇帝がハマコさん、ユミコちゃんは反皇帝派でミズさんの親友・・・と考えていたら、まるで「マリポーサ」(まだ観てないけど、親子で一人の女性を取り合いだから「カラマーゾフ」もそうかなー)と気が付きました。
そういえば、私の大好きな佐藤亜紀さんの「天使」「雲雀」連作のヒロインギゼラも、私にとってはとなみちゃんでありました。
(人妻でもありますし)
なんて、妄想配役も、今では虚しいか。
でも、「レディ・ゾロ」がありますものね。
こちらは今までにないとなみちゃんが見られるようで、それが、大変楽しみでもあります。
しかし、本当に不意打ちでありましたですよ・・・。
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